- コリンソンが依頼した新たな調査によると、旅行業界は回復への投資を続けるべきであり、頻繁に飛行機を利用する人は、パンデミック前に行っていた旅行の80%を行う予定であることが示されています。
- 財布が厳しい状況でも、旅行は堅調を維持しています。人々は旅行予算よりも、レストラン（30%）、ジムの会員権（26%）、ストリーミング・サービス（21%）を諦めた方がいいと言っています。
- 空港ラウンジへのアクセスは、ワクチン接種に次いで旅行への信頼感を高めます。
- 旅行者を引き込む方法として、特典（80%）と報酬（58%）が最も人気が高く、不満を持つ顧客を取り戻すためにブランドがどのような支援をしているかを示しています。
コリンソンズのプライオリティ・パスによる、頻繁に飛行機を利用する会員を対象とした新たな調査によると、旅行者は来年に、パンデミック前とほぼ同じ数の飛行機での旅行を計画しています。また、生活費の高騰による財布の紐の締め付けが計画の妨げにならないようにしています。62%の会員は、旅行の予算を減らすよりも、不要不急の小売購入を減らしたいと考えています。3分の1近く（30%）がレストランを、4分の1がジムの会員権を、5分の1以上（21%）がストリーミング・サービスを諦める覚悟を持っています。
この調査は、旅行業界が今後も堅調に推移していく上で、極めて有望なものです。厳しい経済状況にもかかわらず、旅行者は今後12カ月間に平均8回の往復旅行を計画しており、2019年のパンデミック前の平均10回にほぼ戻る見込みです。これは、回復に向けて投資を続ける旅行業界にとって、前向きな兆候です。追加的な労働力の採用とトレーニング、旅行業界の中核的なインフラ、旅行の利点と報酬など、サプライチェーンを動かし続け、旅行が配送と顧客体験の両面でパンデミック前のレベルに戻ることを確実にするために、継続的な投資が必要です。旅行者の29%がパンデミック中の航空会社の対応に不満を示し、サービスの再利用について再考したと述べていることを考えると、これは特に重要です。
旅行における信頼感の原動力
この研究は、旅行者体験の世界的リーダーであるコリンソンの依頼により、プライオリティ・パス・プログラムに参加する、世界中の3,700人以上の頻繁に飛行機を利用する会員を対象に行われました。この調査は、旅行業界がパンデミックから回復する中での、旅行者の習慣、嗜好、ロイヤルティ、意図についての洞察を提供します。2020年と2021年に実施された同様の調査に続くものです。
パンデミックから抜け出した今、回復の中心にあるのは信頼感であり、空港ラウンジへのアクセス（47%）が旅行者が最もお金を払う可能性が高いものであることに変わりはありません。実際、旅行会社が他の乗客にワクチン接種を義務付けていることを知った上で、空港のラウンジにアクセスできることは、旅行者にとって2番目に大きな信頼感となりました。回答者の5分の1以上（22%）が、「再び旅行することに自信を持つ」理由のトップに挙げ、半数近く（47%）が理由のトップ3に挙げています。
また、会員は座席のアップグレード（43%）や直行便（39%）など、他のプレミアムな旅行体験にもお金を払う可能性が非常に高いです。この調査では、フェイスレス・サービス、コンタクトレス・サービス、セルフサービスもますます普及していることが示されています。半数近く（47%）の会員が、デスクで人と話すのを待つよりも、コンタクトレス・サービスにお金を支払うか、セルフサービスのバッグ・ドロップを使用する可能性が高いと述べました。
一般的に、人々は1年前に比べて、旅行することにはるかに自信を持っています。昨年の調査では、3分の1以上（35%）の会員が「今後の旅行に慎重になる」と回答しましたが、今年は16%と半分以下になりました。
ロイヤルティに関する事項
またこの調査からは、パンデミック後の旅行ロイヤルティ・プログラムへの関心が高まっていることが確認され、回答者の43%が「関心が高まっている」、4人に1人（24%）が「非常に関心がある」と述べています。
関心のあるメンバーと関わる最善の方法については、80%が「特典や特権へのアクセス」をエンゲージメントの主な動機とし、58%が「報酬を得る機会」を2番目の主な原動力と述べました。不満を持つ顧客を取り戻し、再び巻き込もうとしているロイヤルティ・プログラムの提供者や旅行ブランドにとって、重要な洞察です。
ビジネスのためではなく、愛とレジャーのための旅行
昨年同様、ビジネス（35%）よりもレジャー（45%）のために旅行する人が多いようです。実際、多くの人たちが関係を育むために旅をしています。旅行をする理由を聞いたところ、「家族との思い出作りのために旅行したい」と答えた会員は30%と3分の1近くに上り、「特別な人と一緒に旅行したい」と答えた会員は18%に上りました。
しかし、すべてから逃れるための休暇に勝るものはありません。旅行の動機として最も頻繁に主張されるのはこれまでと同じように、休息とリラックスです。半数以上（55%）が旅行をする理由のトップ3にこれを挙げました。
「私たちの最新の調査結果によれば、世界の多くの地域で生活費の危機が迫りつつある中、家計からの切り離しを考える順位で旅行費はずっと下にランクしており、窮地にある旅行業界にとっては朗報です。しかし、それはまた、旅行の回復軌道を維持する上で、その原動力となる頻繁な旅行者のニーズに特に焦点を当てることが旅行のエコシステム全体で最も重要であることを示しています」と、コリンソン共同最高経営責任者のデイビッド・エバンスは述べています。
「旅行者にとって空港ラウンジへのアクセスは、旅行への信頼感に欠かせないものであり、ロイヤルティ・プログラムを通じて他の特典や報酬が提供されることを彼らは強く望んでいます。特典や特権、または本当に関心のあるロイヤルティ・プログラムを通してであれ、それ自体が、消費者とのより良い関係構築を目指す賢いブランドに機会をもたらします」
